6月15日放送の「ワールド極限ミステリー」(TBS)は、『実録、無人島に残された男性32人と1人の女性。そんな極限状態で次々に起きた謎の事件とは…』というテーマ。
南の孤島に取り残された美しい女1人と男32人が繰り広げた壮絶な愛のバトル・ロワイヤル!
女を奪い合う男たちの極限サバイバル!
女を独占した男たちが次々に謎の不審死を遂げる!?
女は32人の男たちから誰を選ぶのか?
島から脱出できるのは誰なのか?
こんな小説のような出来事が本当にあったとは、俄かには信じがたいですが、これは歴史的に知られる実話が元になっています。
再現ドラマの元ネタとなったこの事件は、どんなお話だったのでしょうか。
また、舞台となったこの無人島は、一体どこなのでしょうか?
「無人島に残された女1人と男32人」の実話が気になる~!!!
ということで、調べてみました。
■舞台となった無人島はどこ?
この事件の舞台となった島は、マリアナ諸島の「アナタハン島」。
アナタハン島は、サイパン島の北方約117キロに位置する火山島です。
無人島ではなく、数十人に満たない人数でしたが住人がいました。
第二次世界大戦の末期、米軍の空襲などにより、島民たちは次々に島から脱出。
しかし島にいた日本人は逃げず、今回番組で取り上げられたように、日本人男性32人と女性1人が共同生活をします。
■「無人島に残された女1人と男32人」の元ネタ・実話について
6/15放送の「ワールド極限ミステリー」の『無人島に残された男性32人と1人の女性…』の元になっているのは、「アナタハン事件」と呼ばれている歴史的に知られる実話です。
アナタハン事件
太平洋戦争末期の1944年、南洋興発(日本企業)がヤシ農園を展開するため、アナタハン島へ日本人農園技師と部下を派遣しました。
部下の妻・比嘉和子(当時24歳)も同行して、一緒に暮らしていました。
そこへ爆撃を受け沈没した軍船3隻の船員や海軍兵士が漂着し、島には男性が32人(日本人で多くが10~20代の若者)と女性が1人となります。
アナタハン島にはもともと数十人に満たない人数でしたが住人がいましたが、米軍の空襲などにより、島民たちは次々に島から脱出。
しかし日本人は逃げず、今回番組で取り上げられたように、日本人男性32人と女性1人がアナタハン島で共同生活をすることになります。
ちなみに、比嘉和子の夫は、島の外に出張していた際に米軍の攻撃が激化して島に戻れなかったため、32人の中に入っていません。
32人の男たちが1人の女性をめぐる争い!
やがて男たちの間で、たった一人の女性である比嘉和子をめぐる争いがおこります。
闘争は血を見るまでに激化。複数の男性が犠牲に倒れました。
島で和子の夫として生活した3人の男性はいずれも亡くなっており、島に墜落したB-29の残骸から入手したピストルを使っての脅しや射殺などがあったと言われています。
女の殺害計画?!
男たちの間で1人の女をめぐる激しい争いが続きますが、そのうち争いの種である比嘉和子の殺害計画が持ち上がります。
和子は身の危険を感じて逃亡。
1950年6月、比嘉和子はアメリカ軍に投降して島を脱出。
7年過ごしたアナタハン島をようやく離れ、日本に帰国することとなります。
島を脱出した女のその後
ようやく日本に戻った比嘉和子は、マスコミで大々的に報じられて一躍有名人となります。
「男を惑わす女」として報道され、大衆の好奇の目に晒され、アナタハン事件をテーマにした映画に出演しますが、誹謗中傷が激しかったようです。
比嘉和子はその後、生まれ故郷の沖縄に戻って穏やかな生活を送ります。
しかし1974年3月、脳しゅようを発症し死亡。
50歳の波乱の生涯に幕を下ろしました。
■まとめ
6月15日に「ワールド極限ミステリー」(TBS)で放送された、『無人島に残された男性32人と1人の女性…』の元ネタ・実話が気になる~!!!
ということで、
- 舞台となった無人島はどこ?
- 「無人島に残された女1人と男32人」の元ネタ・実話について
-アナタハン事件
-32人の男たちが1人の女性をめぐる争い!
-女の殺害計画?! - 島を脱出した女のその後
というメニューで調べてみました。
戦中戦後の混乱で、悲劇に巻き込まれてしまった比嘉和子さん。
最後は穏やかな生活を過ごされていたということで、すこしホッとしました。
▼再現ドラマ(再現VTR)で主人公の比嘉和子を演じた女優さんは誰??
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