9/14の「ワールド極限ミステリー」で取り上げられた『乗鞍岳（のりくらだけ）・クマ襲撃事件』。
これは2009年に起こった事件です。
乗鞍岳（のりくらだけ）は、飛騨山脈南部の長野県松本市と岐阜県高山市にまたがる剣ヶ峰（3026ｍ）を最高峰に、23の峰と7つの湖、8つの平原からなる山々の総称で、日本百名山のひとつとして人気があります。
乗鞍岳の魅力は、何と言ってもバスで標高2,702mの畳平（たたみだいら）まで行けること！
登山客だけでなく、普通の観光客が標高2,700ｍの景色や空気を楽しめます。
乗鞍岳の登山基点となる畳平は、トップシーズンとなれば登山客・観光客でごった返すような場所なのです。
・・・『乗鞍岳・クマ襲撃事件』は、その畳平のバスターミナルで起こりました。
一頭のツキノワグマが次々と人を襲い、10名もの人に重軽症を負わせ、最後はクマが射殺される・・・という、センセーショナルな事件が！！
本来、臆病なはずのクマがなぜ人を襲ったのか？
なぜバスターミナルだったのか？また、襲われた人々は？
など、『乗鞍岳・クマ襲撃事件』が気になる・・・！！
ということで、「ワールド極限ミステリー」の元ネタとなる実話について、まとめてみました。
■乗鞍岳・クマ襲撃事件は、いつどこで起こったのか？
乗鞍岳（のりくらだけ）で起こったクマ襲撃事件は、2009年9月19日 午後2時20分頃、乗鞍スカイラインの終点である標高2,702mの畳平（たたみだいら）のバスターミナルで起こりました。
その日は3連休の土曜日でお天気に恵まれ、絶好の登山日和！
畳平は、1,000人以上もの登山者や観光客で賑わっていたそうです。
■乗鞍岳畳平バスターミナル
〒506-2254 岐阜県高山市丹生川町岩井谷１２２３
乗鞍岳畳平バスターミナルへの行き方（アクセス）
乗鞍スカイライン（岐阜県側）と乗鞍エコーライン（長野県側）はマイカー規制が実施されており、バス・タクシー以外の車輌は通行できません。
マイカーでお越しの方は、以下の駐車場より登山バスをご利用ください。
【岐阜県】ほおのき平駐車場（高山市・丹生川町）・平湯温泉バスターミナル（平湯温泉）
【長野県】鈴蘭地区駐車場
バス料金、時刻表などはこちらをご覧ください。
＞乗鞍岳、乗鞍スカイライン公式サイト
乗鞍スカイラインは、崩落のため現在通行止めとなっています。
（2022年9月13日現在）
■クマ襲撃事件の原因・詳細は？！
－クマがなぜバスターミナルに？！人を襲った原因とは？
本来、クマの性格としては臆病で人間を恐れているのだそうです。
物音などで人間の存在に気づけば、クマの方から逃げるほど臆病。
しかし、いきなりばったりと出会ったりしてクマを驚かせた場合（子熊を連れている場合も）は別です。
臆病が故に、身の危険を感じたクマは、人間を敵と捉えて保身のために攻撃してきます。
乗鞍岳バスターミナルでのクマ襲撃事件でも、パニックに陥ったクマが、わが身を守ろうとした結果の攻撃だったと言われています。
バスターミナルにクマが現れた理由
もともと乗鞍岳一帯はツキノワグマの生息域ですが、大勢の人間がいるバスターミナルにクマが現れるはずはありません。
事件を起こしたクマは、大黒岳で遭遇した登山者が大声を出すなどしたため、驚いて斜面を駆け下り、パニック状態のまま畳平のバスターミナルへ迷い込んでしまったと考えられています。
その畳平バスターミナルでは、人間の大声が響き渡り、石を投げられたり棒で叩かれたり。。。
クマの精神状態は更に追い詰められ、クマにとって「自分に危害を加えてくる敵」である人を襲い続けました。
－襲ったクマの身長・大きさは？
乗鞍岳・クマ襲撃事件で10人もの人間を襲ったツキノワグマは、どんな巨体だったのでしょう？
そのクマは、体長136センチ、体重67キロ。21歳という高齢のオスでした。
さほど大きくない、むしろ小さめな事にすこし驚きませんか？
しかし小さくても侮れないのがクマ。
一度興奮状態に陥ったクマには、どんな屈強な男性でも勝てないと言われています。
－襲われたのは何人？ケガは？
乗鞍岳・クマ襲撃事件で襲われたのは、10名（重症3人、軽症7人）です。
- 最初の被害者となった68歳の男性（肩から腹にかけてと左膝を激しくひっかかれ、重傷）
- 二番目の被害者、女性登山客
- その女性を助けようとした66歳の男性（歯と右目を失う。左腕と左足にも重い後遺症）
- 畳平バスターミナルに隣接する宿泊施設「銀嶺荘」の男性従業員
- 「銀嶺荘」の59歳の経営者（顔面に120針の大怪我）
- 女性バス運転手（左耳に噛みつかれ重傷）
- ターミナル館内の従業員ら3人（引っ掻かれたり噛みつかれ、負傷）
当日、乗鞍岳畳平バスターミナルには医師・看護師はおらず、治療はできませんでした。
救急車も、日本で最も標高の高いバスターミナルに到着するには時間がかかりましたが、奇跡的に死者は出ませんでした。
－クマ襲撃の結末
ターミナル館内に侵入して大暴れを続けるクマ。
逃げ惑い大パニックに陥る観光客の人々。。。
そんな中、ターミナルで働く職員は、クマに向かって消火器を勢いよく噴射！
クマは驚き売店コーナーへと逃げたところを、従業員が仕切りのシャッターを閉じ、売店コーナーに閉じ込めることに成功しました。
事件発生から約3時間40分後の午後6時頃、
駆けつけた高山猟友会丹生川支部のメンバー4人によってクマは射殺され、事件はようやく終結しました。
■まとめ
9/14の「ワールド極限ミステリー」で取り上げられた『乗鞍岳（のりくらだけ）・クマ襲撃事件』の元ネタである実話が気になる！！
ということで、
- 乗鞍岳・クマ襲撃事件は、いつどこで起こったのか？
－乗鞍岳畳平バスターミナルへの行き方（アクセス） - クマ襲撃事件の原因・詳細は？！
－クマがなぜバスターミナルに？！人を襲った原因とは？
－襲ったクマの身長・大きさは？
－襲われたのは何人？ケガは？
－クマ襲撃の結末
というメニューで調べてみました。
臆病な動物「クマ」。
クマからすると、次々に襲い掛かる恐怖から必死でもがいて逃げようとした結果だったのかもしれません。
そう思うと、被害に遭った方々にも、射殺されたクマにも、不運な出来事だったと言えますね。。。
死者が出ずよかったですが、すこし複雑な気持ちになる事件でした。
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